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『人間は自らの欲望を満たしてあげることで成長する』


芥川龍之介の『芋粥』というお話をご存知ですか?


子どもの頃から「赤鼻」と呼び捨てにされる平安時代のだらしない侍が、当時のご馳走とされた芋粥を腹いっぱい食べてみたいと思っています。


それを聞いた藤原利仁という武将が、望みを叶えてやろうということになりました。


招かれた先で、その侍の前に芋粥がこれでもかとばかりに提供されていきます。


その侍はやがて芋粥を食べることが苦痛になり、ついに食べなくてもいいという許しがでると、心から安堵します。


煩悩とはつまらないものである、といいたいのではありません。


自身の中から発せられた欲望を満たそうとすることは、決して悪いことではないと考えています。

いざ欲望を満たしてみると、それがつまらないものに映り、それが次の欲望をふくらませていくエンジンになったとしてもいいのです。


それが進歩や成長というものであり、人間はそうやって一歩一歩、自分が本当にやりたいことはなにか、本当に成し遂げたいことはなにかを理解していきます。


一般に、芥川の『芋粥』は、。救いようのない絶望を描いた作品と理解されています。

しかし、私は、だらしない侍がつまらない夢を失った瞬間に、その男に本当の目覚めが訪れたのではないか、とも思います。

夢を失うことによって初めて手に入れることのできる夢というものが、人間には必ずあるからです。


〜イヤな気持ちを消す技術 苫米地英人博士著






いつか行きたい場所、いつかやってみたいこと、いつか欲しいもの。


それを思いきって、「今」やってみる。


まだ先だと思ってたから、心の準備ができていなくてちょっと怖い。


夢が大きいほど、お金も減るから不安になる。


だけど、今ある欲望を叶えることで

自分に自信も付くし


間違いなく次のステージに行ける。


一歩先の自分になれる。


私の「いつかの夢」はBMWだった。


第二子が生まれ、手狭になった車を買い替える時、

いつも通り国産メーカーのファミリーカーを探していた。


でも心の奥底にあったのは


「いつかBMWに乗りたいな」


フツーの私じゃ叶わなそうな夢だった。

今は無理だけど、いつか、と思っていた。


そんな小さな欲望にはフタをして

いくつもの国産ファミリーカーを試乗した。

だけど、どれもしっくりこない。


原因はきっと、BMWだ。

街町中に走ってるBMWがやたら目につく。


よくよく考えてみると、今買えなくもない。

買ってみちゃおうか。


ちょっと怖いけど。

畏れ多いけど。


私なんかが乗っていいのかな、なんて

誰に謙遜してるんだ。


私はいい車が似合う大人なんだ!!


数々の心の葛藤を乗り越え、

「維持費高いよ」と言うドリームキラーとも対峙し

購入を決意しました。


憧れだったBMWは、本当に運転しやすくて、

乗り心地も完璧で、今までの車には戻れないほど。


新しい自分になるためには、何かを変えないと。

今までの自分を捨てて、ちょっと背伸びして、

やっとここからがスタートなんだ。



どんな願望でもいい。


きっとあなたの中に眠っている「いつか」

叶えてあげると、現実が動き出す。


そして、本当の夢は、その先にある。





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